口臭の種類 - 心理的口臭


口臭があると思い込んでしまう「心理的口臭」。今回はその原因や特徴、対処法について説明します。

心理的作用による口臭の原因・特徴

「心理的口臭」とは現実には口臭がないのに、自分で「口臭がある」と思い込んでしまうものです。他にも「自臭症」、「自己臭症」、「自己臭恐怖症」と呼ばれることもあります。
口臭を気にするあまり、1日に何度も歯磨きをしたり、口臭ケアのグッズやタブレットなどを多用してしまいます。心理的口臭はほとんどの場合、自分が経験したトラウマや精神的なストレスが原因となっているようです。例えば、過去に他の人から口臭を指摘されたことで、自分の口臭が周りに迷惑をかけていると思い込んでしまう人もいます。具体的には会話の途中で相手が顔をそむけたり、鼻や口元に手を当てた時、その仕草が自分の口臭のせいで行われたと思い込みます。
また、心理的口臭に潜む弊害としてあげられるのが、最初は心理的口臭で実際には口臭がなかったのに関わらず、神経質になり、ストレスから唾液の分泌量が減ってしまうことで、本来なかった口臭が本当に出てきてしまうことです。

心理的口臭の対処法

まずは「自分には口臭がない」と自分自身が認識しなければいけません。しかし自分ではその判断が難しいので、歯科医院など病院を受診することが望ましいです。口臭がないことを医師に説明され、納得できればよいのですが、それでも「自分には口臭がある」と思い込んでしまうような場合は、心療内科や精神科との連携が行われることもあります。
心理的口臭の治療は様々な方法がありますが、心理的なアプローチのほか、薬物療法を取り入れる場合もあります。心理的口臭の治療には、病院と患者さんとの信頼関係を築いたうえで治療を進めることがとても重要です。そのため、普段から信頼できる歯科医院を見つけておくとよいでしょう。

まとめ

自分や家族に心理的口臭の特徴などがみられたら、抱え込まずに、医師へ相談してみましょう。

口臭の種類 - ストレスによる口臭


今回は口臭の原因の4つめ、「ストレスによる口臭」についてお話ししたいと思います。

ストレスによる口臭の原因・特徴

ストレスと口臭は一見、結び付かないように思うかもしれませんが、ストレスが溜まると口臭が悪化すると言われています。そして以前にも述べましたが、口臭は唾液の分泌と深い関係性があります。唾液には様々な働きがありますが、歯や粘膜の汚れを洗い流し、口の中を清潔に保つ働きがあります。ですから唾液が十分に分泌されていれば、口臭のリスクを減らすことができます。しかし、ストレスを感じると特殊な物質が放出され、唾液の分泌が少なくなり、サラサラした唾液ではなく、ネバネバした唾液になります。
また、ストレスや疲れが蓄積すると、肝臓、胃や腸の働きが悪くなります。肝臓の働きが弱くなるとアンモニアの分解する力が低下するため、アンモニア臭がすることがあります。さらに胃や腸の働きが悪くなると消化能力も落ちるため、腐敗臭が発生することもあります。

対処法

ストレスによる口臭が気になるとき、まず一番気を付けたいのが「規則正しい生活をする」ことです。特に睡眠時間を十分にとるよう心がけましょう。睡眠不足の状態だと自律神経のバランスが乱れて、交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されてしまいます。
また、バランスのよい食事をとることも大切です。特に野菜やこんにゃくや海藻類など食物繊維を多く含む食品を食べるようにするとよいでしょう。食物繊維を多く含む食品は腸内でゆっくり進むので、副交感神経が優位にたつ時間が長く保たれます。
さらに、不安や緊張をしていると感じた時、自分でストレスを抱えていると気づいた時には、積極的に水を飲むとよいでしょう。
そして、ストレスが発散できるように、趣味を楽しんだり、リラックスする時間を作ったりすることも大切です。

まとめ

現代人は多少なりともストレスを抱えているものです。日頃から規則正しい生活を心がけ、リラックスタイムを取るようにしましょう。

口臭の種類 - 病的な口臭

口臭の原因の3つめは病的口臭です。病的口臭とは簡単に説明すると体の様々な場所に起こる病気が原因で発生する口臭のことです。

病的な口臭の原因と特徴

病的口臭には大きく分けて2つ、口腔内のトラブルが原因となる「口腔由来」と体全身の病気が原因となる「全身由来」があります。

  • 口腔由来の病的口臭
    病的口臭のうち実に90%以上が口腔由来と言われています。虫歯が進行した場合も口臭の原因となることがありますし、他にも歯周病や歯垢、歯石、舌苔やドライマウスも口臭を引き起こす可能性があります。また、虫歯を治療した際の被せものがはずれている場合やサイズが合っていない場合、口内の清掃不良なども原因となります。
  • 全身由来の病的口臭
    病的口臭は口の中の病気だけが原因とは限りません。口腔以外の鼻や喉、呼吸器系、消化器系や肝臓の病気、糖尿病、尿毒症などが原因で口臭が起こることがあります。具体的には呼吸器系は気管支炎や気管支拡張症、肺脳腫など、鼻の病気では慢性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)、喉の病気では扁桃腺、消化器系では胃潰瘍、胃がん、慢性胃拡張、胃炎、肝臓の病気では肝硬変や肝炎などの病気があげられます。

対処法

口腔由来の場合は、虫歯の治療はもちろんのこと、口の中のトラブルを未然に防ぐために日頃からケアを怠らず、清潔を保つことが重要です。また、口内の健康を維持するために歯科医院に定期的に検診に訪れることも大切です。
病的由来については病気の症状の1つとして口臭が発生しているので、原因の根本となっている病気の治療を行う必要があります。

まとめ

口腔由来も全身由来も口臭を改善するためには、それぞれの病気を治療することが大前提となります。
また、病的口臭のほとんどが口腔由来となるので、虫歯や歯周病をはじめとする口内の病気をしっかりと治療する、もしくは日々のケアで予防することが口臭を改善する対策となります。

口臭の種類 - コーヒー、お茶、お酒、タバコによる口臭

今回は5種類ある口臭の2つめ、コーヒーや酒、お茶、タバコなど飲物や嗜好品による口臭について説明します。

コーヒー、お茶、お酒、タバコなどによる口臭の原因・特徴

コーヒーにはカフェインが含まれていますが、カフェインの過剰摂取は口臭の原因になりえます。まず一つはカフェインは神経を過緊張にし、唾液の分泌量を一時的に減少させることです。口の中は唾液が正常に出ていれば中性ですが、唾液が減ると酸性に傾き、口臭が出やすくなります。さらに、二つめはカフェインには利尿作用があるため、体の水分が減少し、口の中が渇きやすくなり、口臭の原因になるためです。同じように緑茶にもカフェインが含まれるため、口臭が気になる場合は緑茶の飲みすぎには注意が必要です。

また、お酒を飲み過ぎた翌日、口臭が気になった経験がある人も多いのではないでしょうか。これはアルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、尿と一緒に排泄される仕組みになっていますが、体内に残ったアセトアルデヒドが口臭の原因になるからです。

さらに。周りに不快な思いをさせがちなタバコ。タバコの口臭の原因はタバコの成分であるタールとニコチンです。タールは舌や歯につき、ヤニ臭さが発生します。ニコチンは毛細血管を収縮させ、口の中の唾液を減少させる働きがあり、口臭の原因となります。

対処法

リラックス効果のあるコーヒーですが、飲み過ぎには注意しましょう。コーヒーを飲んだ後、水を飲むだけでも、コーヒーの粒子や砂糖・ミルクの汚れを落とすことができ、さらに水分補給することができます。タバコも吸った後に水を飲むと汚れを落とすことができますが、タバコは口臭のみならず肺にも悪影響を及ぼすので、できれば吸わない方がよいでしょう。
お酒の口臭対策もまずは水分補給。アセトアルデヒドを分解・代謝するのにも水分が必要となるからです。

まとめ

コーヒーやお酒、タバコを嗜む際は、水分補給を心がけ口臭対策をするとよいでしょう。

口臭の種類 - 生理的な口臭


口臭が気になっていませんか?口臭には大きく分類して5種類ありますが、今回は1つめ「生理的口臭」について説明します。

生理的な口臭の原因・特徴

私たちの口の中には約500種類の細菌が住んでいて、細菌はタンパク質を好んで分解します。その時に発生する化合物の揮発性硫黄化合物(VSC)、アンモニア、アミン、低級脂肪酸などが悪臭の原因となります。
生理的口臭は誰にでもある口の臭いです。病的口臭ではないので、周囲の人にそこまで不快感を与えることはありませんが、私たちの暮らしの中で口臭が強まるタイミングがあります。それが下記の3つです。

  1. 起床直後 (起床時口臭)
  2. 空腹時 (飢餓口臭)
  3. 緊張時 (緊張時口臭)

なぜ起床直後、空腹時、緊張時に口臭が増すかというと、唾液の分泌が減少することによって、口内の細菌が増殖し、口臭の原因物質の揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるからです。
口臭は加齢とともに強まる傾向があります。また女性はホルモンバランスの変化に影響されやすく、生理や妊娠時などにも口臭が強まることがあります。

対処法

まず起床時ですが、睡眠中は最も唾液の分泌が少なくなり、口の中の細菌が繁殖しやすい状況になるので、普段口臭がない人でも口臭が気になるケースもあるようです。その場合、朝起きた直後に水分補給をするようにするとよいでしょう。また、空腹時、緊張時に水分補給をすることも有効です。
また、空腹時や緊張時など余裕があれば、「耳下腺」、「顎下腺」、「舌下腺」の唾液が分泌されやすくなるポイントを刺激する唾液腺マッサージを行ってもよいでしょう。唾液腺マッサージをすることで、口臭予防だけでなく、食べやすく、飲み込みやすくなり、さらに会話もしやすくなります。

まとめ

生理的口臭は水分を積極的に摂るなどし、唾液の分泌が増加すれば、口臭が減りますので、治療の必要はありません。日常生活の少しの注意で口臭予防をすることができます。