キシリトールを虫歯予防に役立てましょう

虫歯予防にいいとされるキシリトール。キシリトールにはどのような効果があり、どのような製品があるのでしょうか。

虫歯予防に効果が期待できるキシリトールの特徴とは

キシリトールは天然の糖アルコールで砂糖と同じくらいの甘みがあります。
虫歯は口の中のミュータンス菌が作る酸によって歯のカルシウムを溶かし、穴をあける病気ですが、キシリトールは酸が全くできません。また、キシリトールは甘みが強いので、唾液の分泌を促進します。唾液が多いと口の中の酸を中和することができるので、虫歯の抑制に効果が期待できます。
また、キシリトールのガムやタブレットを口の中に入れることで、歯垢がつきにくくなり、歯の再石灰を促進して歯を固くします。その上、キシリトールには虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を弱める作用があります。このようにキシリトールは口の中を虫歯ができにくい状態にするのを助けてくれます。

キシリトール製品について

キシリトールは多くの果実や野菜に含まれ、人体でも作られますが、市販されているキシリトール製品のキシリトールは、白樺や樫の木から抽出されるキシランヘミセルロースを原料にして、工業的に作られたものです。
キシリトールの虫歯予防効果が期待できるのは、ガムとタプレットです。ガムもタブレットも長い時間口の中に入れているものだからです。
いずれも高濃度でキシリトールが配合されているものを選ぶようにしましょう。(50%以上)また、砂糖などの甘味料が入っていないものを選ぶのもポイントです。パッケージにシュガーレスと表記されていれば間違いありません。
キシリトールガムは食後30分以内に噛みます。ガムを噛むことで唾液の分泌も促進されます。タブレットも食後30分以内に口に入れましょう。タブレットは噛まずに最後まで舐めるようにしましょう。

<まとめ>

キシリトール製品を上手に生活に取り入れて、虫歯予防に役立てましょう。

デンタルフロスの上手な使い方

歯ブラシだけでは、歯と歯の間をキレイに磨くことができませんが、歯と歯の隙間が狭い部分の清掃に適している「デンタルフロス」を使用すればキレイに磨くことができます。

歯ブラシだけでは、磨き残しがある!?

歯ブラシで磨いているだけでは、磨き残しが出てきてしまうことはご存知でしょうか。歯ブラシで磨くと歯の外側は磨けますが、歯と歯の間を上手に磨くことができません。歯ブラシの毛先が届きにくく、プラークが※61%しか取り除けなかったというデータもあります。歯と歯の間をキレイにするために、ぜひ使ってもらいたいのが「デンタルフロス」です。
デンタルフロスはフィラメントという細い繊維を束ねて糸状にしたもので、歯と歯との間に通して歯垢をかき出します。歯垢は虫歯や歯周病の原因になりますから、口内の健康に役立つのはもちろん、歯垢をしっかりと除去することで口臭を予防することもできます。また、デンタルフロスを使っていて、同じ場所で引っかかる、フロスが切れてしまう場合は、虫歯ができていたり、詰め物やかぶせ物が取れかかっている可能性もあります。このような不具合を早期発見できることもデンタルフロスのメリットです。

正しい使い方を知ろう

デンタルフロスには「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」があります。ホルダータイプは初心者向き、ロールタイプは慣れた方向きで経済的となっています。

ホルダータイプの使い方

  1. ゆっくりと横に動かしながら、歯と歯の間に入れます
  2. 中に入ったら、上下に動かして歯の両側面を磨きます
  3. ゆっくりと横に動かしながら、取り出します

ロールタイプの使い方

  1. 1回分のフロス、約40cm(指から肘までの長さ)を切ります
  2. 左右の中指にフロスを2~3回巻きつけます
  3. 指と指の間を1~2cmにします
  4. ゆっくりと横に動かしながら、歯と歯の間に入れます
  5. 中に入ったら、上下に動かして歯の両側面を磨きます
  6. ゆっくりと横に動かしながら、取り出します

<まとめ>

1日1回デンタルフロスを取り入れて、歯と歯の間の歯垢もキレイに取り除きましょう。


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初期虫歯を修復する「歯の再石灰化」

虫歯予防に大きく役立つ「歯の再石灰化」のメカニズムや促進方法をご紹介します。

初期虫歯と再石灰化の関係

虫歯は口の中のミュータンス菌が作る酸によって歯のカルシウムを溶かし、穴をあける病気ですが、いきなり歯に穴が開くわけではありません。歯に穴が開く少し手前を「初期虫歯」と呼び、口の中が酸性になり、歯が溶ける「脱灰」という現象が起こります。この段階であれば“再石灰化”によって虫歯を治すことができます。
再石灰化とは、脱灰で溶かされた歯の表面を、唾液に含まれているリンやカルシウムがエナメル質の結晶を新しく形成し、歯の表面に戻してくれる現象です。私たちの口の中では、脱灰と再石灰化が繰り返し行われていて、酸性の時間が長いと再石灰化が間に合わず、歯に穴が開く虫歯に進行していきます。

再石灰化を促すために気をつけること

再石灰化がきちんと行われていれば、虫歯が進行することもありません。それでは、再石灰化に大切なことは何でしょうか。次に再石灰化を促すためのポイントをいくつかご紹介します。

  • 歯ごたえのある物を食べる
    食べ物を噛むことで唾液の分泌が促進されるので、歯ごたえのある物を食べると、再石灰化にも有効です。
  • 食後にキシリトールガムを噛む
    食後にキシリトールガムやシュガーレスガムを噛むと唾液の分泌を促進します。
  • フッ素を利用する
    フッ素はエナメル質を強くし、細菌の活動を抑え、再石灰化を促進させる働きがあります。フッ素が入った歯磨き粉やうがい薬を使って、虫歯予防に役立てましょう。
  • ダラダラ食べや間食を控える
    食後の口の中は酸性で、30分ほどは脱灰が盛んに行われています。ダラダラ食べていると脱灰が長時間続くことになり、頻繁に間食をしても脱灰が起こりやすくなるので、ダラダラ食べや間食を控えましょう。

<まとめ>

歯の再石灰化が上手く行われていれば、深刻な虫歯になることもありません。再石灰化を意識して、虫歯予防を行いましょう。


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だらだら食べや糖分を含む食べ物は虫歯に悪影響

虫歯と食生活は切っても切れない関係です。甘い食べ物は虫歯を誘発するとされていますが、どうしてなのでしょうか。

虫歯のメカニズムと食べ物の関係

そもそも虫歯とは酸によって歯が溶ける病気です。口の中にはたくさんの菌がいますが、その中で虫歯の一番の原因となっているのが“ミュータンス菌”です。ミュータンス菌は食べ物の糖分によって活発に活動し、歯垢(プラーク)を形成します。歯垢をそのまま放置すると、ミュータンス菌を中心とする菌が酸を発生させ、その酸が歯を溶かすのです。
虫歯は「歯の質」、「歯垢(細菌)」、「糖分」この条件が揃い、その条件を満たす時間が長いほど発生しやすいと考えられています。甘いお菓子はもちろんですが、お米や他の食べ物にも糖分は含まれています。『ついつい間食をしてしまう』、『だらだらと食べてしまう』という習慣がある人は、口の中に糖がある状態を作り出してしまうので、虫歯にはよくありません。

口の中に糖分が長居する甘い食べ物は要注意

甘い食べ物はもちろん、歯の健康にはよくありません。ただ虫歯予防では、食べ物の糖分の量よりも口腔内停滞性が大きな問題となります。例えば、甘いチョコレートはお子さんも大好きなおやつの一つだと思います。しかし、チョコレートにはたくさんの糖分が含まれ、なおかつ歯にくっつきやすいので虫歯になりやすくなります。また、キャラメルや飴は、長い時間口の中に砂糖を入れておくことになるので、虫歯を誘発しやすくなります。
しかし、虫歯予防のために「全く甘いものを食べない」ということも難しいでしょう。糖分は私たちの体に必要な栄養素でもあります。糖分を含む食べ物は虫歯の原因になるということを頭の隅に置きながら、食べた後はしっかりと歯磨きをするなどして虫歯予防をしましょう。

まとめ

今回は食生活と虫歯、甘い食べ物と虫歯の関係についてご紹介しました。「むやみに間食をしない」、「甘いものを食べたら歯磨きをする」など基本的な予防法を怠らず歯の健康を保ちましょう。


【参考】
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高齢になると虫歯が増える?知っておきたい高齢期のお口の事情

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虫歯は子供がなるもの、とどこかで思っていませんか?
実は高齢になると、子供とは異なる理由で虫歯になりやすくなってしまうこともあるんです。
高齢ならではの虫歯の傾向・特徴とその対策を知って、歯を長持ちさせましょう。

高齢になると虫歯が増える?

高齢期の虫歯の大きな要因として、

  1. エナメル質の減退
  2. 根面の露出
  3. 唾液の減少

の3つがあります。
では、なぜそのような状態になるのでしょうか。

1.エナメル質の減退

健康な歯は通常、硬いエナメル質に覆われています。しかし年齢を重ねるにつれてエナメル質は減り、虫歯になりやすくなっていきます。エナメル質が減る理由としては、脱灰や歯ぎしり等があります。

2.根面の露出

加齢に伴って歯周病になりやすくなります。歯周病が進むと歯茎が下がり、本来歯茎に隠れている歯の根元の部分が露出してしまいます。間違った歯磨き方法で歯茎が下がることもあります。歯の根は酸に弱く虫歯になりやすい箇所です。

3.唾液の減少

病気や薬の副作用、噛む力の衰え、自律神経のアンバランス等、加齢に伴って唾液が出にくくなります。唾液の分泌が減ると、口の中の洗浄力が落ちてしまい、虫歯になります。

高齢期の虫歯、予防するには?

1.フッ化物(フッ素)を利用

歯のエナメル質を突破した虫歯は一気に進行します。エナメル質をできるだけ丈夫に保つには、フッ化物(フッ素)の利用がおすすめです。フッ素にはプラーク(歯垢)細菌の酸産生を抑制する働きもあり、根面の虫歯予防にも有効です。
フッ素入りのジェル・歯磨き剤や・洗口液等を日常の口腔ケアに取り入れましょう。

2.唾液の分泌量を増やす

唾液の分泌量を増やしすには、いくつか方法があります。以下のようなことを習慣にして、唾液を出やすくしましょう。

  • よく噛んで食べる
  • 口や舌を動かす、ガムを噛む
  • 唾液腺マッサージ
  • 副交感神経を優位に

3.歯科クリニックで定期検診、クリーニング

エナメル質を突破した虫歯は一気に進行するので、虫歯の予防と早期治療がとても大切。定期的に歯医者さんで歯科検診を受けて口の中の状態をチェックし、必要に応じてクリーニングをしてもらいましょう。定期的なケアで口の中を清潔な状態に保つことができますし、もし虫歯になったとしても、早期発見・早期治療が可能となります。
定期検診、クリーニングは歯周病予防にも効果的。歯周病ケアもしっかり行って、根面の露出を最小限に抑えましょう。

まとめ:虫歯を減らして健康長寿!

歯が多く残っているなど口腔機能を維持できていることが、認知症をはじめ要介護になりやすい疾患を予防し、健康寿命を伸ばせる可能性があると考えられています。防げる虫歯は防いで健康長寿を目指しましょう!


【参考】

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高齢の方でも座りやすい、新型の診療台もご用意しております。
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