咀嚼と健康 胃腸の働きを助ける


食べ物をよく噛んで食べることは、歯はもちろん、全身の健康を守るためにとても重要な役割を担っています。今回はその役割の一つ、胃腸の働きを助ける効果についてお話します。

噛むことで得られる胃腸の働きへの効果

よく噛んで食べることで、食べ物を細かく砕いて、消化しやすい形にしてくれます。ですから、食べ物をあまり噛まずに大きな状態で飲みこんでしまうと、胃に負担がかかり、ひどい時は消化不良をおこしてしまいます。
また、以前にもお話しましたが、咀嚼することで唾液の分泌が促進され、食べ物を噛めば噛むほど、唾液がたくさん出ることになります。食べ物を胃に届けるためには、飲み込むことが必要ですが、唾液は食べ物と絡まることで塊(食塊)にし、飲み込みやすくしてくれる効果もあります。また、唾液には消化酵素アミラーゼが含まれていて、このアミラーゼはご飯やパン、じゃがいもなどに含まれるでんぷんと反応して、分解する働きがあり、このおかげで、胃腸の負担を軽減することができます。さらに唾液には胃酸を中和させる働きもあるので、胃の粘膜の保護にも役立ちます。

対処法

胃腸の働きを助けるためにも、食べ物はよく噛むようにしましょう。しかし、昔から日本人が食べてきた和食は比較的よく噛まなければいけない食材や料理が多かったのですが、現代の食事は洋食が多くなったこともあり、全体的に柔らかくなっている傾向があります。よく「30回よく噛みましょう」と言われますが、柔らかい食べ物を30回咀嚼することは困難です。ですから、ごぼうやレンコンなどの根菜類など歯ごたえがよいものを意図的に食事に取り入れるようにするとよいでしょう。また、ブロッコリーなどの野菜も少し硬めに調理すると咀嚼を促すことに繋がります。

まとめ

食べ物の消化は、まず口の中でスタートします。後へと続く胃や腸の負担を軽減させるためにも、食べ物はよく噛んで食べるようにしましょう。